明るい音楽で元気にコロナ退治 通所介護施設の職員が体操考案

2021/06/01 05:30

「コロナ退治体操」に取り組む通所介護施設メロディスクエアの利用者ら=尼崎市大庄中通1

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が続く中、介護現場から元気を届けようと、通所介護施設「メロディスクエア」(兵庫県尼崎市大庄中通1)の職員が「コロナ退治体操」を考案した。背筋を伸ばしたり体をひねったりと普段しない動きを取り入れ、利用者と一緒に元気よく取り組んでいる。(中川 恵) 関連ニュース 小野の通所介護施設、213万円を不正受給 来年1~3月の新規受け入れ停止 市が行政処分 おしゃれで機能的な介護靴 神戸の藤原化工・藤原専務に「フューチャーデザイン賞」 姫路産牛革使用 「紹介してくれたら150万円」老人ホームが入居してほしい高齢者とは 過剰な訪問看護で得た診療報酬が原資に…医療費が流出している?


 きっかけは今年2月に出合った「コロナ退治の歌」だった。この歌は宝塚歌劇団の作曲家として宝塚市市民文化賞も受賞した吉崎憲治さん(宝塚市)が「Keny March」のペンネームで作詞作曲し、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。

 コ、コ、コロナ コロナよ消えろ! み、み、みんなで 気を付けよう イェ!
 三密 避ければ 恐(こわ)くはない!
 コロナなんかに 負けるものか!


 明るい音楽に乗せて、力強い歌詞が続く。
 施設の運営会社「メロディ」の神田郁美社長がこの曲を聴き「自分たちにできることはないか」と考え、機能訓練指導員の冨高周蔵さん(46)に体操制作を依頼した。
 音楽に合わせて楽しく取り組め、全身の血流がよくなるようにと、試行錯誤の上に完成させたという。利用者の女性(75)は「体が熱くなって気分がいいですね」と話した。
 利用者が体操する様子は「ユーチューブ」で見ることができる。ほかの介護事業所や地域の体操などでも利用してもらおうとDVDを無料で提供する。
 希望者ははがきか電話で申し込む。〒660-0075 尼崎市大庄中通1の21、メロディ。同社TEL06・6430・5022

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