清酒発祥の地・伊丹郷町の発展紹介 伊丹市立博物館で企画展

2021/06/12 05:30

伊丹の銘酒を紹介した資料=伊丹市千僧1

 清酒発祥の地として知られ、江戸時代に酒造業で栄えた伊丹郷町地区の発展を紹介する企画展が、兵庫県の伊丹市立博物館(同市千僧1)で開かれている。酒造り文化にまつわる古文書や地図、パネルなど約130点を展示している。無料。 関連ニュース 西宮のコロナ新規感染者ゼロ 尼崎で20代男性が新たに感染 新型コロナ 高齢者のワクチン接種、芦屋市6・4%止まり 予約で混乱、開始遅れ

 伊丹は江戸時代、市中心部の伊丹郷町の領主だった近衛家の支援を受けながら酒造業が栄え、多様な文化や教育が発展。昨年は、伊丹を含む神戸・阪神間の日本酒造りの歴史と文化を紹介した一連のストーリーが日本遺産に認定された。
 企画展は伊丹郷町の成立を時系列で解説し、伊丹の酒が江戸で人気を博したことを記す資料などを展示している。
 酒造家を中心に俳諧や和歌が流行したことや、教育の発展に深く貢献した橋本香坡について触れたコーナーがあり、近衛家次期当主・近衛忠大氏による寄稿も展示している。担当者は「文書や書簡を通して、伊丹の歴史を知る機会にしてほしい」としている。
 月曜休館。前期は20日まで、後期は一部を入れ替え7月1日~8月22日まで開催する。同館は来年4月からみやのまえ文化の郷(同市宮ノ前2)に移転するため、10月から来年3月まで休館する。
 同館TEL072・783・0582
(久保田麻依子)

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