特殊詐欺被害防ぐこと6回 コンビニ店員に感謝状

2021/06/27 05:30

署長感謝状を受け取る平田陸翔さん=川西市丸の内町、川西署

 コンビニで電子マネーを購入しようとした高齢者の詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警川西署はこのほど、同県川西市栄町のセブン-イレブン川西能勢口駅前店のアルバイト店員、平田陸翔(りくと)さん(17)に署長感謝状を贈った。この店が詐欺を阻止したのは、昨年7月からの約1年で6回目。電子マネーを買う高齢者に目配りするよう、普段から店ぐるみで警戒していたことが奏功した。(浮田志保) 関連ニュース 東京五輪代表6選手に、宝塚市が感謝状贈呈へ 「受賞を活動の励みにしたい」 道路愛護6団体に感謝状 淡路県民局 81歳女性、詐欺にだまされたふりで公園へ 身を潜めていた警察官が男逮捕


 “事件”があったのは5月29日の午前中。79歳の女性が1人で来店し、慌てる様子もなく、レジにいた平田さんに電子マネーの買い方を尋ねてきたという。
 平田さんが女性のスマートフォンの画面を確認すると「3千円分の電子マネーを買うと50万円もらえる」というメールが届いていた。不審に思った平田さんは、五明基(ごみょうもとい)店長(43)に報告。詐欺と確信した店長が「詳しい人がいるから警察に相談してみませんか」と女性に促し、110番した。
 この少し前、女性には「芸能事務所に所属する男性」をかたる人物から、送り先のミスを装った「間違いメール」が届いていた。それを機に相手とやり取りしていたが「引き続き連絡を取るために必要」として電子マネー購入を指示されたという。
 店が詐欺被害を防いだ6回はいずれも、電子マネーで架空の料金を支払うよう求める手口だった。客には高齢者が多いため、五明店長は「電子マネー購入に注意を払おう」と店員に呼び掛けていた。
 県内では今年に入り、架空請求の被害が急増。5月末までに135件あり、前年同期より84件多かった。被害額は約2億4千万円に上り、特殊詐欺全体の約4割を占めている。
 被害を防いだ平田さんは「お客さんが大切なお金をだまし取られなくて良かった」と語った。

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