完熟イチジク「朝採りの恵み」店頭に 川西で収穫ピーク
2021/08/12 05:30
たわわに実ったイチジク=川西市加茂1
兵庫県川西市で特産のイチジクが収穫のピークを迎えている。熟れて濃い赤色になった果実が枝にいくつもぶらさがり、農家の人は傷つけないように丁寧にもぎ取っていた。
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市南部の久代、加茂、栄根地区を中心に約110戸の農家が計12ヘクタールほどで生産している。大都市に近い立地を生かして、完熟になると早朝に収穫し、その日のうちに出荷する。市は2016年に「朝採りの恵み」の愛称でブランド化。特産品として、阪神間の各地で店頭に並んでいる。
同市加茂1にある男性(62)の畑では7月28日から今シーズンの収穫を始めた。毎日午前5時ごろから摘み取りに汗を流す。収穫は10月いっぱいまで続くという。
男性は「梅雨が明けてから日差しの強い日が続いたので、例年よりも実は小ぶりだが甘みはとてもよい」と話した。(斎藤雅志)