作業所手作りのろうそくでパラ採火式 共生社会へ願い込め 伊丹市
2021/08/14 05:30
福祉作業所の利用者が手作りしたろうそくでランタンに火をともす参加者=伊丹市昆陽池2、市立障害者福祉センター
東京パラリンピック(24日~9月5日)の聖火のもとを集める兵庫県伊丹市の採火式が13日、市立障害者福祉センター(昆陽池2)であった。市内の作業所で手作りしたろうそくを使い、共生社会実現への願いを込めてランタンに火をともした。
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伊丹市ゆかりのパラ選手は、車いすバスケットの北間優衣▽陸上女子走り幅跳びの中西麻耶▽トライアスロン女子の円尾敦子▽シッティングバレーの谷河勇綺-の4人。
採火式は荒天のため規模を縮小し、同センター関係者ら約10人で行った。火だねには、来年秋に完成予定の新庁舎を整備するために伐採された市の木「クスノキ」の木くずを活用。通所作業所「いたみ杉の子ゆうゆう」が、採火式に合わせて手作りしたろうそくに火をともし、市障害者スポーツ協会の加藤作子代表(65)がランタンに移した。
ロビーにはパラ選手を応援するパネルや応援幕が設けられ、加藤さんは「コロナ禍で厳しい環境にあるが、パラスポーツや、選手の努力の集大成を多くの人に知ってもらう機会にしてほしい」と期待を寄せた。
ランタンは16日に神戸市であるフェスティバルで「兵庫県の火」として集約される。(久保田麻依子)