「アミちゃんだ!」潮江商店街のマスコットが着ぐるみに 尼崎

2021/08/26 05:30

初登場のイベントで商店街を練り歩く「アミちゃん」=アミング潮江商店街(提供)

 JR尼崎駅北側にある「アミング潮江商店街」(兵庫県尼崎市潮江1)に、マスコットキャラクター「アミちゃん」の着ぐるみが誕生した。新型コロナ禍にあって街に元気と潤いをもたらそうと、商店街振興組合が頭と服、靴を制作。イメージは小学4年の女の子だが、大きな頭はさすがに小学生には重たく、地元の女子高校生や大人の女性がかぶってイベントなどで活躍する。 関連ニュース 「夜になると営業する文房具店!?」昭和な佇まいに惹かれる人続出「日が沈むと時空の軸がずれるのだろうか…」 しなやか女性店主3人に密着、「はしご酒」で引き出す穴場の魅了 魚の棚発信、公式動画チャンネル 日本一早いマジック、ついに「0」! アレに沸く尼崎の商店街 「言葉にならない」関東のファンも感激

 アミちゃんはつぶらな瞳に、少しクセのあるショートカットの髪が特徴で、商店街付近に住むという設定。3年前に地元の尼崎小田高校の卒業生が描いて産声をあげ、着々と存在感を高めた結果、着ぐるみになって現実世界に飛び出ることになった。
 潮江地区にはかつてキリンビールの工場などが立ち並んだが、1983年ごろから再開発が進み、事業地区に「アミング」の愛称が付けられた。振興組合のメンバーによると、アミちゃんには「こんな子が商店街に来てほしい」との願いが込められているという。
 昨年来のコロナ禍で商店街は客足が遠のいたが、振興組合は「アミちゃんの青空市」と名付けて屋外販売会を企画するなど、アミちゃんを使ったイベントを次々に打ち出している。
 着ぐるみは7月にお披露目会「アミちゃんカーニバル」でデビュー。女子大学生たちと一緒に商店街を練り歩き、子どもたちに風船を配ると「アミちゃんだ!」と喜ぶ声が広がった。
 振興組合の田中正喜理事長(67)は「アミちゃんを通じて商店街を知ってもらい、活気づいてほしい」と話した。(村上貴浩)

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