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きょうかい酵母=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館
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きょうかい酵母=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館
接ぎ木のために笹部新太郎氏が使っていた切出刀=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館
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接ぎ木のために笹部新太郎氏が使っていた切出刀=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館
酒造りに欠かせない酵母などについて紹介する会場=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館
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酒造りに欠かせない酵母などについて紹介する会場=西宮市鞍掛町、白鹿記念酒造博物館

 清酒を通じて目に見えない微生物の世界を知ってもらおうと、白鹿記念酒造博物館(兵庫県西宮市鞍掛町)は展示会「お酒でのぞくミクロな世界」を開いている。また、同県宝塚市北部などで桜の研究を熱心に行った植物学者、笹部新太郎氏(1887~1978年)の取り組みを紹介する「今日から君も桜博士」が同時開催。酵母やこうじ菌の働きを解説するほか、桜の保存活動の歴史をたどるパネルなど計194点を展示している。(浮田志保)

 「お酒でのぞくミクロな世界」は、酒造りに大きな役割を果たすこうじ菌と酵母について紹介。酵母の大きさは0・005ミリメートルで、顕微鏡を使わないと姿を見ることができない。酵母は髪の毛の太さの16分の1であることをパネルで説明し、肉眼で見えない世界を伝える。

 こうじ菌は、米のでんぷんを糖化する働きがあり、こうじの酵素で分解された糖分を酵母が食す。その際、酵母がアルコールを作り出すという。日本酒はこうじの酵素と酵母のアルコール発酵が重なって出来上がり、二つの微生物の働きが欠かせないことを説明する。

 香りや味の良い酒造りに必要とされ、日本醸造協会が認定している「きょうかい酵母」も展示。櫻正宗(神戸市)の酵母が1906年、第1号として認定された後、全国から優れたものが集められるなどして、多くのきょうかい酵母が生まれた歴史も紹介している。

    ◆   ◆

 「今日から君も桜博士」では、多彩な種類の桜を守り育てることに一生をかけた笹部新太郎氏の研究を語り継ぐ。笹部氏は桜を増やすための接ぎ木作業で、枝の切り口を傷つけにくい「切出刀(きりだしがたな)」と呼ばれる独自の小刀を職人に作ってもらっていたほど。世に知られていなかった巨桜「清水(しょうず)の桜」を発見し、国内で主流の「ソメイヨシノ」以外にも、たくさんの固有種、古来種の保護に尽力した。

 同館学芸員の大浦和也さん(35)は「二つの展示を通して、好きなことをとことん研究する面白さを感じてほしい。熱中できるものを見つけてもらうきっかけになれば」と語った。

 11月23日まで。高校生以上500円。小中生250円(ココロンカード提示者は無料)。市内在住の65歳以上250円。毎週火曜休館。10月18日観覧不可。同博物館TEL0798・33・0008

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