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コーディネートを考える佳山明さん(右)と藤原舜さん=尼崎市下坂部3、ふくる
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コーディネートを考える佳山明さん(右)と藤原舜さん=尼崎市下坂部3、ふくる
慎重にお会計をする佳山明さん=尼崎市下坂部3、ふくる
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慎重にお会計をする佳山明さん=尼崎市下坂部3、ふくる

 寄付で集まった古着を売り、福祉事業の資金に充てている兵庫県尼崎市のチャリティーショップ「ふくる」が、オンラインで古着のコーディネートを提案し、一式まとめて販売する「あんたいいやん! チャリティーふく袋」を始めた。車いす利用者の店員たちが着こなしを考え、古着をセットで届ける企画。新型コロナウイルス禍で対面販売が難しくなる中、新たな販売手法として挑んでいる。(村上貴浩)

 スーパーマーケットの一角に設けた店舗に入ると、車いすに乗った店員の藤原舜さん(28)と佳山明さん(26)が、数着の古着を代わる代わる見比べて悩んでいた。「個人的には赤色が好きだけど」「でも、こっちもシンプルでいいですよね」。インターネット上の専用フォームを通じ、客から送られてきた顔写真や体形、体格を基にコーディネートを考えている最中だ。

 ふくるは障害者へのヘルパー派遣事業を主に行うNPO法人「月と風と」が運営。法人は「1人ではなく、みんなで一緒に」という理念を掲げ、ヘルパー派遣以外に、詩や茶道といった趣味を楽しむ交流会「軽茶堂」を開くなど、障害者やヘルパーたちが交流できる活動を続けている。

 開店したのは2019年4月。日本では80%の服が再利用されずに焼却されているという現状に着目し、ヘルパー派遣以外の収入源として古着販売に乗り出した。コープ尼崎近松店(尼崎市下坂部3)の中に店を構えている。

 市内4カ所に回収箱を設置し、着なくなった衣服を入れてもらう。寄付される衣服の多くは女性物。月に約1・2トンの古着が集まっていたが、コロナ禍で外出が少なくなったせいか今は約1・3倍に増えた。一方で、店に直接足を運んでくれる客は激減した。

 休業を余儀なくされる期間もあったといい、NPO法人の清田仁之代表(46)は「従業員は不安を抱えていた。活動資金のためにもオンラインで何かできないかと考えた」と話す。

 そこで登場したのが「チャリティーふく袋」。1月に試行すると「普段なら着ない服だったけど、友達に褒められた」と大好評だった。今回は秋・冬服が対象で、3千円▽5千円▽8千円-の3種類を用意した。

 店では現在、車いすの4人が働いている。シンプルな洋服が好きという佳山さんは「お客さんの顔写真をじっくり見て考える」と話し、一つのコーディネートに約40分かける慎重派。藤原さんは「デートに着て行きたくなる服」をテーマに組み合わせを考える。注文する客にとっては、担当者ごとに違った感性で服が選ばれる楽しみがある。

 「ゲーム感覚で服が買える。コロナ禍でも多くの人に楽しみながら福祉に携わってほしい」と狙いを語る清田さん。「店員さんの気分により、おまけの雑貨が大量についてくることがある。お楽しみに」と笑った。

 10月10日まで期間限定の企画。店のホームページから注文する。

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