シートベルト着用や飲酒運転撲滅 阪神間各地で交通安全PR自販機“増殖”

2021/09/09 05:30

交通安全ラッピングがされたキリンビバレッジの自動販売機=西宮市甲子園浜2

 交通マナーの徹底を呼び掛けるラッピングで、飲料を買うと売り上げの一部が交通遺児支援団体に寄付される自動販売機が、兵庫県阪神間で“増殖”している。シートベルトの着用、飲酒運転の根絶、自転車運転のルール徹底-の3タイプがあり、8日には新たに10カ所目が設置された。 関連ニュース 自販機で本格クレープ? 深夜の需要で人気、売り切れも 地元淡路の牛乳や卵使用、誰が設置? たどってみると 神戸の住宅街になぜか歯磨きジェルの自販機 「もとは育毛剤のつもりが…」元うどん店おかみが明かす震災の経験と開発秘話 ビーフンの「西高東低」打破を 横浜に自販機設置、関東圏に初進出 神戸のケンミン食品

 「全席 シートベルト着用を!! WARNING(警告)WARNING…」
 西宮市甲子園浜2の中古車オークション会場「トヨタユーゼックTAA兵庫会場」。8日に設置された自販機は大きくシートベルトのイラストを描き、黄色に黒字で着用を促す。
 県警とキリンビバレッジが2015年から各地で設置を進める中、このタイプは既に尼崎市に2カ所あり、西宮市で今回3カ所目。県内で32カ所目になる。
 甲子園署が協力を依頼し、同会場の宮崎佳紀会場長(53)が「自動車を扱う業界として積極的に啓発をしたい」と応じたという。
 他にも赤いデザインの「しない。させない。飲酒運転 犯罪です。」も、尼崎で3カ所、川西に1カ所。同じく赤色の「危険!! 自転車も車両の仲間です。交通ルールを守りましょう。」が県内で唯一、尼崎の武庫川自動車学園にある。
 売り上げの一部は、神戸交通遺児をみまもる会(神戸すばるの会)に寄付される。県警は「まずは人の目にとめて事故減少につなげたい」と設置事業者を募っている。(浮田志保)

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