まちかどで秋の音感じて 伊丹で「鳴く虫と郷町」19日までスズムシ展示やイベント
2021/09/14 05:30
市内の商店や公共施設などに設置された虫かご=クロスロードカフェ
秋の訪れを感じさせる虫たちの鳴き声を聞いて楽しむイベント「鳴く虫と郷町」が兵庫県伊丹市の各地で開かれている。街路樹や公共施設などに、虫かごに入ったスズムシやコオロギなど15種類3千匹を展示。19日までの期間中は多彩な関連イベントが催される。
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江戸時代の庶民の風習とされる「虫聞き」を現代風に取り入れたイベントで、官民でつくる実行委員会が2006年から実施。虫聞きは三軒寺前広場(同市中央2)や東リいたみホール(宮ノ前1)のほか、図書館や商店街などで楽しめる。
展示するのは、伊丹市昆虫館の職員らが捕獲したキリギリスやコオロギ、クツワムシのほか、市民が「里親」として育てたスズムシなど。同館の坂本昇副館長(49)は「鳴き声が数十メートル先まで聞こえるマツムシは特に捕獲が難しかった。コロナ禍ではあるが、秋ならではの虫たちの合唱を聞いて楽しんでほしい」と呼び掛ける。
期間中、ラスタホール(同市南野2)や市立図書館ことば蔵(同市宮ノ前3)では、鳴く虫をテーマにした展示を実施。17日には同広場でミニライブがある。そのほかの行事はホームページで「鳴く虫と郷町」と検索する。
問い合わせ、里親プロジェクトの申し込みは市昆虫館TEL072・785・3582
(久保田麻依子)