<ふわり阪神>猪名川町「柏原の棚田」 黄金の穂波、今は昔
2021/09/20 05:30
水田以外の利用が目立つ棚田=猪名川町柏原
■高齢化、目立つ転用
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兵庫県猪名川町北部、大野山(標高753メートル)の麓に広がる「柏原の棚田」は、猪名川源流からの清水に恵まれた、おいしい米の産地だ。
10年ほど前までは「棚田王国」と名付けた農業体験を企画し、大阪や神戸の家族連れらに人気だった。田植えやかかし作り、稲刈りを楽しむ子どもたちの元気な声が響いていたという。
しかし今、農家は高齢化が進んだことで稲作は減り、野菜畑にしたり、耕作せずに保全管理にとどめたりしている場所が目立つ。
空き家も増えた。柏原自治会の平尾伊和男農会長(70)は「就農希望者はもちろん、若い世代に住んでもらえるようにしないと地域は維持できない」と嘆く。
この棚田が黄金色に輝けば、壮観だろうなあ。ドローンを操縦しながら、思わざるをえなかった。(斎藤雅志、浮田志保)
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小型無人機(ドローン)で上空から阪神地域の各地を巡り、写真と動画でまちの魅力を伝えます。
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