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長く倉庫で眠っていた石臼を活用したミニヒマワリの花手水。看板猫「くぅ」もどこか気持ちよさそう=川西市赤松、高原寺
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長く倉庫で眠っていた石臼を活用したミニヒマワリの花手水。看板猫「くぅ」もどこか気持ちよさそう=川西市赤松、高原寺
ちょうず場を使った花手水。境内や近くの畑で咲いている花を摘んで、彩りよく浮かべている=川西市赤松、高原寺
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ちょうず場を使った花手水。境内や近くの畑で咲いている花を摘んで、彩りよく浮かべている=川西市赤松、高原寺
アジサイ、ペチュニア、ビオラの花手水=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)
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アジサイ、ペチュニア、ビオラの花手水=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)
ヒガンバナやコスモス、ニチニチソウの花手水=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)
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ヒガンバナやコスモス、ニチニチソウの花手水=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)
ヒマワリやニチニチソウの隙間にあるのはニラの花。白くてかれんだが、ニラの香りがするという=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)
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ヒマワリやニチニチソウの隙間にあるのはニラの花。白くてかれんだが、ニラの香りがするという=川西市赤松、高原寺(高原寺提供)

 兵庫県川西市の北西部・岩根山のふもとにある高原寺(同市赤松)が、かつて参拝客の手洗い場に使っていた「ちょうず場」で、四季折々の花を敷き詰めた「花手水(はなちょうず)」を続けている。コロナ禍で散歩客が増えたことを機に始め、会員制交流サイト(SNS)で紹介すると、お寺になじみのなかった若い世代の目にとまって人気に。村上祐一副住職(51)は「多くの人との交流が生まれた。色とりどりの花が元気を与えてくれたらうれしい」と話す。(久保田麻依子)

 見頃を迎えたカラフルなコスモス、ペチュニア、ニチニチソウに、真っ赤なヒガンバナ…。正門を抜けて境内に入ると、石造りの鉢に張った水の上に花々が敷き詰められていた。

 創建約550年になる高原寺。春には樹齢300年超のエドヒガンザクラが咲くスポットとして知られるが、住宅地から外れた山あいにあって「お参りに来る人は普段から多くなかった」と村上副住職は言う。

 小さな変化の兆しが見えたのが、昨年春の緊急事態宣言期間だ。商業施設が軒並み休業し、寺の周辺を散策する人が増えた。

 「お気軽にお入りください」と看板を立てたが、何となく入るのに遠慮するような人たちを見た。そこで妻まり子さん(50)が娘のアイデアを借りて、2カ所のちょうず場で花手水を始めることにした。

 春はツツジにネモフィラ、梅雨は定番アジサイ、夏はヒマワリ-。鉢に浮かべるのは、どれも境内や裏の畑で摘んだ花々だ。

 花の入れ替えには気温や雨だけでなく、法事や法要などのタイミングも見計らう。花が引き立つよう、ガラスの浮き玉を入れるなどの工夫も凝らし、短いものでは数日しか生けられないものもあるという。

 まり子さんは「夏場は蚊に刺されて大変ですが、『何のお花ですか』と尋ねてくれる方が増えました」と幸せそうに笑う。長く使っていなかった石臼も境内に置いて、計3種類が常時楽しめる。

 写真共有アプリ「インスタグラム」で紹介すると、若い世代やカメラ愛好家が次々と訪れるようになった。飼い猫2匹も看板猫として知れ渡ることとなり、最近では「猫と花手水が同時に見られる」と人気だとか。市民との交流も増え、小さな女の子が持参してくれた花手水のイラストは「家宝です」と2人は目を細める。

 花の種類が少ない冬場の飾り方や、夜にしか咲かない花の紹介など、今後も試したいことがたくさんあるという。

 「小さい寺ながら、登山や散歩の合間に、お参りがてら楽しんでください」と村上副住職。コロナ禍が生んだ小さな彩りが、多くの人の心を和ませている。

 高原寺TEL072・799・0627

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