西宮と芦屋の課題は 衆院選・兵庫7区の立候補者3人が公開討論

2021/10/23 07:30

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 衆院選兵庫7区(西宮、芦屋市)の立候補者3人による公開討論会が21日夜、西宮市内で開かれ、オンライン公開された。西宮と芦屋の両青年会議所(JC)が合同で主催。立民新人の安田真理氏(43)、自民前職の山田賢司氏(55)、維新元職の三木圭恵氏(55)が両市の課題と展望を力説し、経済政策や子育て支援など計6テーマで持論を展開した。動画は30日夜まで、両JCのホームページで見られる。掲載は届け出順。(大田将之) 関連ニュース 香美町長選に立候補表明の浜上氏 「持続可能な地域に」 市当局と健全な緊張関係で 丹波市会・谷水新議長に聞く ネット中継など情報発信強化 香美町長選 現職浜上氏が立候補表明 「1人当たりの生産力増やす」 4月27日投開票


▼安田真理氏=立・新
 緑や文化が豊かで、知性にあふれ、住みたくなる地域だ。芦屋では、紛糾しているJR芦屋駅南の再開発問題は決着させなければいけない。国会、県議会、市議会の連携でしっかりと取り組む。芦屋の保健所を宝塚に移設するかどうかという問題もある。コロナ禍において保健所は残していかなければならない。西宮では名神高速と阪神高速湾岸線をつなぐ「名神湾岸連絡線」の事業が進んでいるが「進めることありきで説明が不十分」との声もある。納得のいく税金の使い道を示し、誰もが暮らしやすく子育てしやすいまちづくりに尽力する。
▼山田賢司氏=自・前
 日本酒、スイーツ、甲子園球場、自然、歴史、文化、芸術。優れたコンテンツが多い。間違いなく一層発展できる。閑静な住宅都市としての魅力は守りながら、住民が望む形で西宮・芦屋のブランドを発展させる。防災、減災は課題だ。2018年の台風21号に伴う高潮被害を受けて緊急で防潮堤をかさ上げしたが、「想定外」を言い訳にせず事前防災の観点で進める。武庫川は全国10番に入る流域人口の多さだ。氾濫すると被害は甚大となるため、国に働きかけて個別補助事業の対象とした。近年の異常気象にも対応できるよう国土強靭(きょうじん)化に努める。
▼三木圭恵氏=維・元
 東西の交通は便利で、電車なら15~20分ほどで大阪や神戸に着く。立地の良さを利用して発展できる。一方、阪神電車の高架化で緩和されたものの、南北の交通渋滞は課題の一つ。トンネル無料化で行き来しやすくなったが、西宮北部と南部の交通もまだ不便だ。芦屋市議会で、維新はJR芦屋駅南の再開発に賛成の立場だ。市民や地権者の声を聞き、円満に早く進める必要がある。夢物語かもしれないが、設置検討中の阪急武庫川新駅も、武庫川団地や伊丹方面へ(路線を)1本でつなげば便利になる。西宮と芦屋が連携できるような役割を果たしたい。
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 立候補者氏名欄の各略称は、自=自民、公=公明、共=共産、れ=れいわ。前=前職、元=元職、新=新人。

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