衆院選・兵庫8区 立候補者に聞く 辻恵氏(73)れ・元
2021/10/23 05:30
辻恵氏
■関西を盛り上げていく
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昨年10月、れいわの山本太郎代表から依頼を受け、消費税廃止を求める熱量に共感し、今年2月に心を決めた。「根っからの関西人として、関西を盛り上げたいという共通の思いがあった」
東京大在学中には学生運動に参加したこともある。司法修習生時代には神戸に住み、尼崎の裁判所や法律事務所に頻繁に通い、その後は隣接する大阪を拠点に政治活動を続けてきた。「尼崎は大阪と同じく、人を受け入れてくれる雰囲気がある」と親しみを感じている。
元来の増税反対派で、民主党(当時)で2期衆院議員を務めたが、党が推進する増税に反対して離党した。「民主党は政権を取ったが、国民の期待を裏切った。政治家として総括するのが責任」。自身もその一人と考える。
現役の弁護士として、裁判員裁判制度の危うさも唱える。議員時代に関連法案が通り、「推定無罪の原理が覆ってしまう。国民感情で判決を下すのではなく、専門家が時間をかけて真実を追究するべき」と訴える。
東京都内に弁護士事務所を構え、後進の育成にも力を入れる。(村上貴浩)
【メモ】辻恵(つじ・めぐむ) 京都市出身。本業もフル稼働で休日はほぼないが、スポーツ観戦が趣味。高校時代は江夏豊投手率いる大阪学院の試合を観戦した。「同い年でここまでの選手がいるのか」と往年の大投手に圧倒されたことを懐かしむ。今の注目は柔道・東京五輪代表の大野将平選手。逆境でも動じない精神力を「武士ですね」とたたえる。座右の銘は「未練を断ち、今、徹底的にやる」。
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