阪神中学校駅伝 男子は上ケ原が初優勝 女子は園田東24年ぶりV
2021/11/07 05:30
号砲に合わせ、一斉にスタートを切る選手たち=西宮市内の武庫川河川敷
阪神中学校駅伝競走大会(神戸新聞社など後援)が6日、兵庫県西宮市内の武庫川河川敷特設コースであった。男子(6区間18キロ)は上ケ原が初優勝、女子(5区間12キロ)は園田東が24年ぶりの優勝を遂げた。男女とも上位8チームが、20日に豊岡市で行われる県大会への出場権を獲得した。(村上貴浩)
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男子の上ケ原は、序盤で激しい首位争いを展開。2区に3位でタスキを渡すと、そのままトップに躍り出て独走。どんどん後続を突き放し、2位と1分差をつけて完勝した。
昨年まで3連覇した強豪・塩瀬は、2区で9人抜きを演じるなど順位を上げたが、4連覇には届かなかった。中盤に猛烈な追い上げを見せた南ひばりガ丘が3位に入った。
女子の園田東は上位集団での接戦を制して逆転勝利。スタートから先頭集団に食らいつき、1位と16秒差でアンカーへ。残り900メートルの地点で大きく差を縮めると、最後は13秒差をつけて頂点をつかみ取った。
中盤に先頭でレースを引っ張った山口は逆転を許したが、昨年の11位から躍進した。スタートの8位から着実に順位を上げた甲武は3位でフィニッシュした。
■男子・上ケ原 安定の走りで後続突き放す
初優勝の上ケ原は、安定の走りで後続を突き放してゴール。先日の西宮市大会で競り負けた塩瀬に「絶対勝つ」と臨んだ。
2区のデッドヒートを制した2年天神幸之丞選手は「だんだん追いかける相手選手の背中が大きくなり、楽しくなっていた」と普段以上の好ペースで走りきった。アンカーの3年山本大智主将は、後半に失速する弱点を改善するために苦しい特訓を重ねたといい、「本当にうれしい」と喜んだ。
全員の腕には「俺速い!」の文字。メンバーの一人が考えたおまじないだ。山本主将はスタート前に腕を見つめて強くたたく、気合を入れた。「腕の文字もあって、みんなが団結して優勝することができた」と話した。
■女子・園田東 粘り強い走り、最終5区で逆転
園田東は粘り強い走りで強豪校を抑え、悲願の優勝を果たした。
「密集する中で『絶対順位を下げない』という強い気持ちで走れた」と1区の3年吉田帆花選手。我慢を続けて徐々に順位を上げ、2位で最終5区へ。アンカーの3年堤真彩主将が逆転し、ゴールテープを切った。「みんなの応援で走りきることができた」と喜んだ。
メンバーははにかみつつ、口をそろえて顧問名田憲司教諭への感謝を語った。「休みの日でも練習や改善策を考えてくれた。先生と全員で勝ち取った優勝です」
優勝は「夢のまた夢」と考えたこともあったが、日々の練習は裏切らなかった。「努力すれば優勝できる」。自信を胸に県大会に臨む。