県立西宮病院と西宮市立中央病院 統合後の基本設計固まる 25年度下期の開院目指す

2021/11/20 05:30

新病院の外観イメージ(県提供)

 兵庫県と西宮市は19日、県立西宮病院と市立中央病院を統合再編させる新病院(552床)について、基本設計の概要を明らかにした。仮称は「県立西宮総合医療センター」とし、医療用の3棟を建設。2022年12月ごろに着工し、25年度下期の開院を目指す。 関連ニュース 公園の石積み崩れ、4歳児が指に後遺症 尼崎市、724万円支払い和解へ ひとり親らの就労支援 三田市とタイミー、県内初の連携協定 市内事業者に協力求め 長期雇用も期待 【名簿付き】兵庫県障害者スポーツ協会表彰に86人 車いすテニス・上地、車いすラグビー・倉橋ら

 新病院は県立県営で、アサヒビール西宮工場跡地(西宮市津門大塚町)に新設。現在の2病院の診療機能に脳神経内科、心臓血管外科、精神科を加えた計35診療科を備える。高度急性期・急性期医療に対応するほか、感染症対策の機能も持たせる。
 基本設計によると、最も大きい病院棟は地上11階建てで、屋上にヘリポートを設置。1~4階に救急や外来、医局、手術室などを配置し、5~10階が病棟となる。6階を感染症対策(最大50床)に当て、重症患者にも対応。6階フロアを4分割し、感染が拡大しないよう区画ごとに陰圧化できるようにする。
 ほかに、放射線治療棟(地上3階)と救急ワークステーション棟(地上2階)も建設する。事業費は386億円を見込む。
 県と市は「人材育成拠点の役割も果たせるよう整備を進めたい」とした。(山岸洋介)

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