阪神・出屋敷駅前を美しく 古びた鉄柵、住民らペンキ塗り直し

2021/11/21 05:30

塗装後の手すり=尼崎市竹谷町2

 古びた鉄柵をペンキで塗り直し、住み心地を良くしよう! 兵庫県尼崎市や地元の法人、住民らがそんな掛け声を上げ、阪神電鉄出屋敷駅前(同市竹谷町2)で初のイベント「出屋敷駅前ペインティング」を2日間にわたって開いた。初日には70人が取り組むと、バスロータリーやタクシー乗り場の風景が見違えるほどきれいになった。 関連ニュース ひょうご本大賞に「あの日、小林書店で。」 尼崎の小さな本屋巡る小説 阪神タイガース、2軍施設オープンへ「マジック」点灯 100日前で尼崎の商店街 尼崎→西宮→尼崎「お帰り」 <ヒロシマ・ナガサキ 今こそ伝えたい 県内被爆者インタビュー>(12)葛下友和さん(98)三田市 体験向き合えるまで半世紀

 市内で介護福祉施設を運営する社会福祉法人「あかね」などが中心となってつくる「出屋敷街づくり実行委員会」が企画。法人の社員らが普段、まちの清掃活動をする中で鉄柵の老朽化が気になり、ペインティングを思い付いたという。
 イベントには住民のほか、外国人留学生たちも参加。紙やすりでさび付いた柵をこすってなめらかにした後、塗装用のローラーで茶色のペンキを丁寧に塗っていった。
 終了して汗を拭うと、風景が光って見えた。親子で参加した会社員の女性(43)は「自分たちの街を自分たちできれいにする大切さを実感した」と晴れ晴れとした表情で語った。
 法人の松本優賀さん(44)は「出屋敷地域には空き家の問題などもあるが、一つずつ解決して今後も住み続けたい街づくりをしていきたい」と力を込めた。(村上貴浩)

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