「20%還元」に想定外の人気? ポイントカード初日に配り終え苦情続々 ソリオ宝塚
2021/11/30 05:30
神戸新聞NEXT
兵庫県宝塚市が商店街の買い物客に購入額の20%を還元するポイントシール事業で、商業施設「ソリオ宝塚」(同市栄町2)が2週間にわたって配る専用カード9千枚を用意しながら初日に配り終えてしまい、苦情が相次いでいたことが分かった。
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県と共同で実施する補助金交付事業で、商店街など6カ所で実施された。県は他市町でも実施しているが同様の事例はないという。
ソリオ宝塚では10月25日~11月7日に「ソリオ宝塚都市開発」が900万円の還元額を見込み、飲食店など約60店が参加。500円の買い物をすればポイントカードにスタンプ一つが押され、10個を集めると千円分の金券として施設内の店で使うことができる。
カードはソリオ宝塚都市開発が事業期間中、買い物額に応じて順次配っていく予定だったが、初日に予想以上に客が訪れ、夕方には予定枚数に達したという。
事業は事前にPRしており、ポイントは9月からの買い物にさかのぼって付けられるようにしていたため、カードを目当てに事前に買い物をしていた客も多かったとみられる。
同社は「予想以上の人気で見込みを誤り、入手できなかった買い物客には申し訳ない。補助の金額は決まっており、追加発行もできなかった」と話した。(西尾和高)