小磯良平が描いた女優八千草薫 純粋さや清楚さそのままに お宝写真も展示 宝塚ホテル

2021/11/30 05:30

八千草薫さんの和装姿を描いた肖像画=宝塚ホテル

 宝塚歌劇団出身で2019年10月に亡くなった女優八千草薫さんをモデルに、洋画家の小磯良平(1903~88年)が描いた肖像画の複製パネルが29日、宝塚ホテル(兵庫県宝塚市栄町1)に飾られた。同日除幕式があり、来年1月31日まで関連写真など7点も展示する。(浮田志保) 関連ニュース 【写真】八千草さんがヒロインを演じた「蝶々夫人」の絵 「男役から依頼あります」タカラジェンヌも通う下着の名店 ブラタモリ、兵庫なぜ多い タモリさんのリクエスト?

 パネルは縦90センチ、横82センチで実物より縦横ともに30センチずつ大きい。八千草さんは1947年に宝塚歌劇団に入団。57年に退団後は女優として第一線で活躍した。
 ホテル側が神戸市立小磯記念美術館(神戸市東灘区)に呼び掛けて実現。除幕式には山崎晴恵市長ら7人が参加し、岡泰正・美術館長は「八千草さんの純粋さや清楚(せいそ)さが見事に描かれている」と語った。宝塚ホテルTEL0797・87・1151

■現役時代の「お宝写真」も
 宝塚歌劇団出身の女優八千草薫さんを小磯良平が描いた肖像画の複製パネルとともに、関連写真など7点の展示も始まった。
 八千草さんは1947年に宝塚歌劇団に入団し、劇団内に新設された映画専科に移った。今回は現役時代のお宝写真を並べた。
 目を引くのは、55年上映の映画「蝶々(ちょうちょう)夫人」のパンフレットだ。八千草さんがヒロインを演じ、小磯氏が感銘を受けて週刊誌の表紙に描いたものが今回の複製パネルの元になっている。
 他にも映画「阿修羅(あしゅら)のごとく」で2004年に日本アカデミー賞の優秀助演女優賞に輝いた際の表彰状や、テレビドラマの撮影時に共演者らと撮った記念写真も。所属した事務所の原田純一代表は「天国から喜んで見ていると思う」と話した。(浮田志保)

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