歯科医が絵本を自費出版「はいしゃさんがだーいすき!」子ども定期検診のきっかけに
2021/12/19 05:30
絵本の制作に携わった沖田亮介院長=さくら夙川駅前おきた歯科
さくら夙川駅前おきた歯科(兵庫県西宮市神楽町)は、絵本「りょうくんははいしゃさんがだーいすき!」を自費出版した。初めて歯科医院に来院する子どもが主人公で、優しく丁寧に歯の汚れを落としてもらい歯医者を好きになる内容。絵には笑顔があふれ、沖田亮介院長(38)は「虫歯にならないためにも、怖がらずに歯医者に通ってほしい」と思いを語った。(浮田志保)
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同院は2015年の開院から「歯医者好きの子どもを増やす」を目標に掲げている。院内の壁や天井にはクジラやカモメが描かれ、船上をイメージした遊び場も。イチゴやオレンジの味がついた歯磨き粉やデンタルフロスを用意するなど、子どもが診察を受けやすい工夫をしている。
絵本は、親子で歯の大切さを知るきっかけにしてもらおうと、今年2月に制作に取りかかった。作画は、西宮市在住の絵本作家Haiji(ハイジ)さんに依頼。西宮神社や甲子園球場など市内の名所も登場し、親近感を持ってもらえるようにした。
沖田院長は「中学生になるまで虫歯を放置していると、虫歯菌が定着してしまい、大人になって歯周病にかかりやすい」と警鐘を鳴らし、「将来のためにも歯の大切さを知ってもらい、子どもの頃から定期検診をするきっかけになれば」と話していた。
絵本は22ページ、カラー。1650円。同院のほかインターネット通販「アマゾン」で販売している。さくら夙川駅前おきた歯科TEL0798・56・8484