大学キャンパスの柵に…大きな松の木が「グサッ」 存在感あるその役目は?
2021/12/24 05:30
老朽化したフェンスを支える松の木の断面=西宮市御茶家所町
兵庫県西宮市御茶家所町にある大手前大学さくら夙川キャンパスの西側フェンスを、大きくなった松の木がのみ込んでいる-。そんな情報が神戸新聞阪神総局に寄せられた。
関連ニュース
神戸の市街地に巨大仏塔現る!? 高さ130m、その正体は…
電柱にひび? 実は、受賞多数のコピーライターが手掛けた広告でした
女性客「かわいー」 キャンプ場の立て札に謎のメッセージ
実際に見てみると、松は幹部分を切った断面が残り、直径40センチ、長さ80センチ程度。確かに鉄柵の中ほどまで食い込みつつ、キャンパスの内側から3本のくいで支えられている。
電話をくれた近くの女性(73)によると、少なくとも8年前には既にあったという。「幾重もの年輪がくっきりして、存在感があってねえ」。腰痛のリハビリで病院に歩く途中、見るたびに元気になるという。
大きく育つ中でフェンスをのみ込んでしまったのだろうか…。しかし大学に聞くと、あっさり返された。
「老朽化したフェンスが倒れないようにしているだけです」。なんでも近くにあった松の木を伐採した際、木材にしてフェンスを補強しようと考えた。柵の上に突き刺すと、思った以上に安定したのだとか。
ちょっと期待外れでも、確かに妙策だ。ただ、松の断面も枯れた上、フェンスも限界に近づいているといい、来年1月ごろには共に撤去する予定という。(浮田志保)