「給食費段階的に無償化」西宮市長選、維新県議の増山氏立候補表明

2021/12/24 05:30

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 来年3月20日告示、27日投開票の兵庫県西宮市長選を巡り、県議の増山誠氏(43)が23日、日本維新の会公認で立候補すると正式表明した。「子育てナンバーワン都市」を掲げ、具体策として学校給食費の段階的な無償化を打ち出した。市役所で開いた記者会見には、維新の国会議員も同席。県内初となる公認首長の誕生を目指して「阪神間での勢いを追い風にしたい」と意気込んだ。 関連ニュース 「市民病院の神戸移転は白紙」三田市長選初当選の田村氏、再編統合への反発を追い風に 病院再編の逆風、想像超える 三田市長選落選の現職森氏、必要性訴えるも「理解されなかった」 三田市長選 新人田村氏が当選確実 市民病院再編、撤回を主張 現職批判票取り込む


 増山氏は子ども4人を育てる経験を踏まえ、現市政について「子育て支援が充実しておらず、人口減少を招いている」と指摘。「行財政改革も進んでおらず、まだまだ無駄が多い」と批判した。
 自身が市長になれば「身を切る改革と無駄な事業の削減を進める」と強調し、利用率の低い公民館の廃止検討、市食肉センターの活性化に取り組むとした。
 立候補の動機を「いつかは、と思っていた」と説明。維新が躍進した衆院選の結果を見て、挑戦を決意したという。1期目途中で県議を辞めることに対しては「申し訳ない。だが市長として西宮の活性化を実現することで、有権者の思いに応えたい」とした。
 同席した維新の室井邦彦参院議員は、僅差で維新候補が敗れた4月の同県宝塚市長選について「街頭演説だけに頼り、地域や業界団体を地道に回れなかった」と敗因を分析。西宮では「反省を生かし、地道な訴えを重視したい」と述べた。(山岸洋介)

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