「温かい料理おいしい」尼崎で中学校給食スタート 地元産の米や野菜も献立に

2022/01/13 14:05

中学に入って初めての給食を口に運ぶ生徒=成良中学校

 兵庫県尼崎市の市立中学校で12日、学校給食が始まった。昨年12月に完成した学校給食センター(同市西川1)で約9700食分が一括調理され、無事に各校へ配送された。この日は市内産の米や小松菜も献立に上り、すまし汁には「祝」の文字が入った蒲鉾(かまぼこ)も。生徒たちは小学校以来となる久しぶりの給食を味わった。 関連ニュース 神戸の19中学、3学期からは温かい給食 調理センターが7日稼働 須磨区と垂水区で提供 小中学校などの給食費、3学期は無料に 子育て世帯への支援策 川西 おいしい給食、食べ残しなぜ? 身近な疑問で探究学習 全国の中学と高校、西宮で集い 1位は神戸・長田高

 同市は小学校では自校方式を実施している。中学校給食は20年以上議論され、住民からも繰り返し要望が出ていたが、年間5億円以上の維持管理費などがネックとなり、他の自治体に後れをとっていた。
 調理や保温の効率を考え、学校給食センターでは市内の全17校を2ブロックに分け、別々の献立を作る方式とした。12日は新型コロナウイルスの影響で休校や午前授業となった3校を除く14校に提供した。
 成良中(西長洲町2)2年4組の教室前では、当番の生徒が真新しい給食衣を着て盛り付けた。ご飯▽牛乳▽牛肉のしぐれ煮▽小松菜のおひたし▽湯葉のすまし汁▽さつまポテト-の6品で、調味料には市の特産品「尼の生醤油(なましょうゆ)」も使われた。机の上に給食がそろうと、全員で手を合わせて「いただきます」をした。
 男子生徒(14)は「やっぱり温かい料理はおいしい。いつも弁当を作ってくれる母親の負担も減って良かった」と笑顔。女子生徒(14)は「尼崎産のお米がもちっとしてておいしかった。栄養バランスも考えられているなと思った」と話していた。(竹本拓也)

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