「本当に怖かったと思う」地震発生時刻に「復興の鐘」鳴らし追悼 西宮・高木小

2022/01/17 17:20

亡くなった児童を思い、復興の鐘を鳴らす児童たち=高木小学校

 阪神・淡路大震災から27年を迎えた17日、甚大な被害に見舞われた兵庫の阪神間の各地でも、亡き人を悼んだ。 関連ニュース 中学の部活地域移行 市内で説明会始まる 競技など2025年3月にも周知 保護者「子ども活躍の場、確保を」 神戸市、王子公園にキャンパス開設の関学に 3.5ヘクタールを104億円で売却方針 議案提出へ さすが!墓所も「豪邸」 アヤシくない、アシヤのピラミッド 実は母娘の美しい愛

 児童5人が命を落とした兵庫県西宮市高木西町の高木小学校では、地震発生時刻に合わせ「復興の鐘」が鳴らされ、児童5人が地震後の早期避難を呼び掛ける紙芝居を全校集会で読み上げた。
 午前5時46分、澄んだ鐘の音が5回、響いた。6年の溝口莉央さん(12)は「寒くて暗くて、この時間の地震は本当に怖かったと思う」と追悼。当時校長だった荒巻勲さん(83)は「教え子には『亡くなった児童の分まで生きなさい』と言ってきた。私も頑張らないと」と語った。
 紙芝居は市などがつくった「おおきなじしんがきたら!」。放送室で読み上げ、各教室に映像を流した。朗読した5年の山岡花奈さん(11)は「焦らずに行動できるようにしたい」と話した。(名倉あかり、井原尚基)
【特集ページ】阪神・淡路大震災

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