20年の歴史にひっそりと幕 トロッコ列車「シグナス森林鉄道」が営業終了 愛くるしい車体が人気
2022/02/10 05:30
緑色の機関車、赤い客車が特徴(能勢電鉄提供)
能勢電鉄(兵庫県川西市)は、川西市黒川の妙見の森で運行していたミニトロッコ列車「シグナス森林鉄道」の営業を終了したと発表した。社員で手作りした赤と緑の愛くるしい車体は親子連れに根強い人気があったが、老朽化などを理由に20年の歴史にひっそりと幕を閉じた。
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トロッコ列車は2001年5月に運行が始まった。社員有志が約半年かけ、ゴルフ場の廃品などを活用して車体や座席、レールなどを手作りした。
鉄道の名称は、妙見山が北極星信仰で縁が深いことから、はくちょう座を指す「シグナス」にちなんで付けたという。駅名も夏の大三角の「ベガ」「アルタイル」に由来する。
定員8人の小ぶりな列車は、妙見の森ふれあい広場を起点に、木々の間を約10分周遊。時刻表は設けず満員になると出発し、途中で記念撮影の時間も設けられた。急勾配もあるコースで自然の四季折々の表情を楽しめるため、子どもたちに人気を集めていた。
ラストランは昨年11月27日。メンテナンス期間を経て冬季の長期休業に入り、そのまま廃止が決まった。廃止決定について同社は、老朽化などに伴い「総合的に判断した」とし、廃線後の車両や線路の活用は未定としている。また、同広場で運営していた「森のカフェあじさい」も昨年12月に閉店した。(久保田麻依子)
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