阪神間6市で火災多発 失火や放火疑い、不審火も 消防が注意喚起

2022/03/03 12:15

屋根が溶けた民家=2月18日午後、尼崎市御園1

 阪神間の兵庫県内6市で火災が相次いでいる。2月14日から2週間で少なくとも13件と、ほぼ毎日発生している状態で、死者も7人に上っている。失火や放火が疑われる事案のほか、不審火も目立つ。川西市消防本部は「増加の原因は一概に言えないが、毎年11~4月は全国的にも増える傾向にある。とにかく火の取り扱いに注意してほしい」と呼び掛ける。(浮田志保) 関連ニュース 「まさかここまで燃え広がるとは…」中学生のたき火遊び原因の山林火災 オークションで落札直後の車、走行中に炎上 防犯カメラに放火の瞬間 男しゃがんだ直後炎上


 3月2日午前9時40分ごろ、芦屋市翠ケ丘町のマンションの一室から出火し、約70平方メートルが焼けた。火元とみられる部屋の住人は外出中でけが人はなかったが、周辺住民も一斉に避難する騒ぎとなった。
 2月18日には尼崎と伊丹で連続発生。午後6時ごろに尼崎市御園1の民家から出火してけが人はなかったが、約1時間後の午後7時ごろには伊丹市池尻1の民家からも火が上がり、焼け跡から60代女性と70代男性の夫婦とみられる2遺体が見つかった。
 さらに24日未明には川西市萩原2の民家が全焼し、100歳と64歳の男性親子2人の遺体が見つかり、父の腹部に刃物が刺さっていた。司法解剖の結果は失血死で、肺には煙を吸った痕跡がなかった。刃物で殺害された後に放火された疑いがあるとみて川西署が調べている。息子は焼死だった。
 その2日後の26日未明にも川西市栄町の民家から火が出て、隣接家屋など計5棟に延焼。火元の住人とみられる60代女性と、延焼した家に住む60歳男性の2遺体が発見された。火元となった家では部屋干し中の洗濯物が電気ストーブに落ちた可能性があるという。
 他にも2月26日~3月1日に西宮、宝塚市で枯れ草や植え込みが燃える不審火が3件発生している。
 川西市消防本部によると、今年は2月までに既に9件が起きており、昨年の7件に比べて増加傾向にある。中でも目立つのは失火で、天ぷらを調理中に電話があり、その場を離れた間に火が上がるようなケースもあるという。
 消防隊員らは火災のあった周辺家屋を回り、防火を求めるチラシを配っている。担当者は「火が出る可能性のある物の近くに燃えやすい物を置かないようにしてほしい」と呼び掛けている。

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