「政策議論する選挙に」 元兵庫県議の吉岡氏、西宮市長選への立候補を正式表明

2022/03/12 05:30

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 20日告示、27日投開票の兵庫県西宮市長選で、元県議の吉岡政和氏(47)が立候補を正式に表明した。市役所で記者会見に臨み、告示日まで10日を切る土壇場での決意表明となった理由について「しっかりと政策を議論する場を提供しないといけないと思った」と語った。 関連ニュース Uターンラッシュ本格化 中国道の宝塚西で渋滞10キロ、山陽道神戸JCTは20キロ 8匹の白ヘビ、幸運もたらすと話題に 「金運が上昇」「体調が改善」 宝塚の池田竹産店 <宝塚のあしながおじさん>(1)子どもに注ぐ無償の愛 壮絶な虐待越え奨学金

 日本維新の会が新人を擁立したのに対し、他の政党が誰も擁立しないのは「理念の違う者同士がこぞって現職を援護射撃しようとする『野合』だ。政策論争がなくなり、これで現職が当選しても思い切った市政運営はできない」と持論を展開。その上で「現状だと有権者は維新が好きか嫌いか、現職が好きか嫌いかで投票するしかない。もう一つの選択肢になれればいい」と説明した。
 前回市長選では108票差で敗北。いったん政治の場から離れたが、この4年間で市の財政が悪化したとの見方を示した。「経常収支比率が95%を超える現状では新しい政策ができない。思い切った行財政改革を進める」と語った。
 選挙で打ち出す公約や政策については「早急に考える」としつつ、人口減対策には「子育て、福祉施策を充実させる。市内に多い公立保育園の運営は民間に委託する。そうして受け入れ態勢を整え、財源を増やせば、待機児童の解消にもつながる」とした。
 また市の北部に局長級を配置して市長自身も週に1、2度は赴いて執務するという案も示した。「地域の住民と政策を考え、実践していく」と力を込めた。(西尾和高)

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