肉薄した前回、再現ならず 「出遅れ」響いた吉岡氏 西宮市長選

2022/03/28 05:30

支援者らに頭を下げる吉岡政和氏=西宮市戸崎町(撮影・秋山亮太)

 「たくさんの支援をいただき、感謝の思いでいっぱい。勝ってみなさんに恩を返したかった。自分が力不足だった」 関連ニュース 立民「連携」秋波にも国民は独自候補の擁立模索 参院選・兵庫選挙区 旧民主に広がる温度差 事実上の与野党相乗り、維新首長誕生を阻む 西宮市長選で石井氏再選「暮らして良かったまちに」 【詳報】西宮市長選、現職・石井氏が再選 自民と立民、事実上の相乗り支援 投票率前回上回る

 敗戦が伝えられると、兵庫県西宮市戸崎町の事務所に姿を現した吉岡政和氏(47)は支援者らに拍手で迎えられ、疲れた表情を見せながらも深々と頭を下げた。
 敗因については「立候補表明したのが告示の9日前だった。今回の選挙戦の構図に疑問を抱き、急きょ立候補することになって出遅れた。短期間で準備をしたので、存在感を示せなかった」と漏らした。
 選挙戦では「維新の候補を市長にさせたくないという理由だけで、多くの政党が現職を応援。思想が違う者同士で協力し合う『野合』だ」と批判。行財政改革を断行し、保育所の待機児童を解消すると訴えたが、108票差で敗れた前回市長選のような善戦はできなかった。(西尾和高)

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