戦前戦後のレトロな広告やおもちゃ…ずらり千点 芦屋で北原照久コレクション展

2022/06/10 05:30

懐かしのおもちゃを眺める入館者=芦屋市立美術博物館

 大正時代に話題となった日本初のヌードポスターや、白煙を吐くゼンマイ式ロボットなど、戦前戦後のレトロな広告とおもちゃ約千点が並ぶ「北原照久コレクション展」が兵庫県芦屋市立美術博物館(同市伊勢町)で開かれている。足裏を見せて座るはずなのに、なぜか正座をしているビリケンさんなど「珍品」も少なくない。(池田大介) 関連ニュース ひょうご本大賞に「あの日、小林書店で。」 尼崎の小さな本屋巡る小説 阪神タイガース、2軍施設オープンへ「マジック」点灯 100日前で尼崎の商店街 尼崎→西宮→尼崎「お帰り」 <ヒロシマ・ナガサキ 今こそ伝えたい 県内被爆者インタビュー>(12)葛下友和さん(98)三田市 体験向き合えるまで半世紀

 北原照久さんは「ブリキのおもちゃ」のコレクターで、テレビの鑑定番組への出演でも知られる。
 広告では、往年の映画ポスターやお菓子のパッケージがずらり。昭和初期にミッキーマウスとのらくろ二等兵を一緒に描いた胃腸薬の看板も目を引く。
 おもちゃでは、ソフトビニール製のカネゴン、超合金の鉄人28号のほか、高さ2メートルにもなる初代仮面ライダーの人形型自動販売機も。若い頃の上皇夫妻をかたどった紙の着せ替え人形もあり、入館者が思わず漏らした。「懐かしいわ」
 ロボットのおもちゃに見入った男性(65)=芦屋市=は「子どもの時には高くて買ってもらえなくてね。久しぶりに見てうれしくなった」と話した。
 19日まで。午前10時~午後5時。月曜休館。芦屋市立美術博物館TEL0797・38・5432

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