尼崎市議・政活費問題でオンブズ 住民監査請求を提出「全額返還すべき」
2022/06/21 05:30
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兵庫県尼崎市の光本圭佑市議(42)が会派の政務活動費(政活費)を不適切処理していた疑いを巡り、市民オンブズ尼崎は20日、光本市議が自作したパソコンなどの納品書を基に支出された政活費など約84万円について、利子分を含め所属していた会派から市に返還させるよう求める住民監査請求を市監査委員に提出した。
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光本市議は「日本維新の会」幹事長を務めていた昨年8月、家電量販店でパソコン6台やWi-Fiシステム4セットなど約76万6千円分を政活費で購入。全額クレジットカードで決済し、ポイント約7万6千円分を得たとされる。
この支出について、同オンブズの福島聖倫代表世話人は「虚偽の納品書が証拠資料として提出された支出は認められず、全額返還すべき」と主張。市議会はポイントを取得しないようマニュアルで定め、やむを得ず取得した場合も政活費に充てるべきとしているが、既に会計年度が過ぎているため、同オンブズは現金で返還するよう求めた。
さらに、購入したWi-Fiシステムは広範囲をカバーする高性能なもので、購入から10カ月近く会派の部屋では使われず、他の議員も見たことがなかったとしていることから「使途や製造番号の確認が必要」としている。(広畑千春)