フィンランド発祥・モルックはだれでも一緒に楽しめる「投げる頭脳戦」 川西で全国大会決勝

2022/06/27 05:30

真剣なまなざしでモルック棒を投げる選手=満願寺

 北欧フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の全国大会「モルワングランプリ2020」の決勝トーナメントが23日、兵庫県川西市満願寺町の満願寺であった。新型コロナウイルス禍の影響で約1年半越しの開催となり、全国から集まった愛好家らが、頂点を目指して熱戦を繰り広げた。(斎藤雅志) 関連ニュース 【写真】真剣なまなざしでモルック棒を投げる選手 【写真】寺院を背景に熱戦が繰り広げられた 【写真】決勝で激戦を展開する3チームの選手ら


 モルックと呼ばれる木製の棒を投げ、1~12の数字が書かれて地面に並べた「スキットル」を倒す競技。先に得点が50点ちょうどになった方が勝ちとなる。
 全国の愛好家らでつくる実行委が企画し、今回が初開催。大会は1チーム2~4人の団体戦で行われ、全国から220チーム、計600人以上がエントリー。満願寺での決勝トーナメントには、2020年11~12月に都道府県別や全国8地区に分けた予選会を勝ち抜くなどした23チームが出場した。
 各チームはリーグ戦を経て成績上位の12チームがトーナメント戦に進出。各地の強豪を抑え、決勝は「#関西支部」(川西市)と「武庫川モルックマメシーバ」(同県西宮市)、「摩耶ミキ」(神戸市)の県勢対決となり、狙い通りに棒を投げる技術などにたけた「#関西支部」が初代王者の座に輝いた。2位は「武庫川モルックマメシーバ」、3位は「摩耶ミキ」だった。
 「摩耶ミキ」のメンバーで神戸市中央区の自営業、田中慎也さん(52)は「年齢や性別、年代などを問わず一緒に楽しめるのが魅力。来年の世界大会出場を目指して練習に励みたい」と話した。

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