出会いの夏　自慢のはさみ振って恋ダンス　ハクセンシオマネキが繁殖期迎える　西宮

　希少なカニ「ハクセンシオマネキ」が、兵庫県西宮市の夙川河口付近で繁殖の時期を迎えた。潮が引いた泥砂地の巣穴から姿を現しては、左右どちらか一方の大きなはさみをしきりに振る求愛行動を見せている。 関連ニュース 大きなはさみをふりふり「ハクセンシオマネキ」求愛のダンス【動画】 触らないで！砂浜の透明ギョーザ、正体は猛毒カツオノエボシ　クラゲの仲間、死亡例も　須磨海岸 ２年間保管していた竹チップ、動かしてビックリ！　中からカブトムシの幼虫５００匹超

　甲羅の幅が約２センチで、兵庫県内では播磨地域や淡路島でも生息する。県版レッドリストでは、「存続基盤が脆弱な種」のＣランクに指定されている。
　西宮市貝類館学芸員の渡部哲也さん（４９）は「夙川河口に生息する個体数は不安定な状況が続いている。巣穴を掘り返したりせず、離れた場所から双眼鏡などで観察してもらえたら」と話した。（斎藤雅志）