穴を掘って…塔が傾いた モグラの悪さ封じる石塚、境内にひっそりと 兵庫・西宮の浄橋寺
2022/09/12 11:00
境内にたたずむもぐら塚=西宮市生瀬町2、浄橋寺
かつて宿場町として栄えた街道沿いにある「浄橋寺」(兵庫県西宮市生瀬町2)。鎌倉時代に創建された古刹(こさつ)で、国の重要文化財に指定されている阿弥陀如来三尊像は有名だ。一方で、境内にある「もぐら塚」はあまり知られていない。
関連ニュース
尼崎は…「ダウンタウンが育った街」1人で訪ねた学生時代 「あなたのブツが、ここに」主演の仁村紗和
舞台はアマ!ドラマロケ地に尼崎人気が急上昇 「絵になる」街並み、人間臭さ 「あなブツ」など話題
西宮ストークス、神戸移転を1年前倒し 来夏新チーム名を公表 バスケットB2
住職の三浦真樹さん(57)によると創建時、十三重の宝塔を建てたが、モグラが穴を掘るので塔が傾いた。困ったお坊さんは、モグラが悪さをしなくなるよう祈りを込めて石塚を築いた。すると、いたずらはピタッとやんだという。殺生せず、教え諭したということか。その宝塔はもうないが、優しさの伝わる話だ。
三浦さんいわく「今でも境内でモグラの穴を見ることはあるが、本堂や鐘楼、仏塔が傾いたことはない」とのこと。もうグラッとさせないのですね。(池田大介)