土俵で「泣きずもう」元気よく 越木岩神社に全国から450人 西宮

2022/09/18 21:30

新型コロナウイルスの感染対策のため、アクリル板越しに取組を披露した赤ちゃん=越木岩神社

 子どもを授かったことに感謝し、健康に育つよう祈願する伝統行事「泣きずもう」が18日、兵庫県西宮市甑岩(こしきいわ)町の越木岩神社であった。生後3カ月から2歳までの赤ちゃん約450人が関東や九州など全国から集まり、土俵上で元気よく泣き声を響かせた。 関連ニュース この赤ちゃんがフィギュア五輪代表に 神戸の駅に坂本花織の手足形 入浴サービス、お年寄りにはあるのに…「ワンオペ多胎ママの赤ちゃんの入浴介助したい」→子育て世代に共感続々「そんなんあったらうれしい!」 ファミレスでリアルな「子育て支援」を受けた投稿が話題 「カッコいい」「優しい世界」

 五穀豊穣(ほうじょう)を願う秋季例大祭の一環。子どもが神聖な土俵に素足を着けることによって災いを払いのけるという言い伝えがあるという。1979年に始まったが、新型コロナウイルス禍で2020年は中止し、21年は参加人数を制限するなどしたため、3年ぶりの通常形式による開催となった。
 色鮮やかな化粧まわしを身に着けた赤ちゃんは報徳学園高校の相撲部員に抱えられ、不安そうに土俵入り。行司の合図で取組が始まり、相撲部員に体を上下左右に揺らされると、大声で泣き叫んだ。
 取組前から泣きじゃくっていた10カ月の赤ちゃん=同市=の父は「わんぱくに育ってほしい」と願いを込めた。
(西尾和高)

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