敗因を次々列挙し、肩落とす 川西市長選で落選の山下氏 準備、知名度、組織…ないない尽くしの戦い
2022/10/16 22:52
肩を落とす山下隆志氏=川西市けやき坂1(撮影・斎藤雅志)
「たくさんの人たちから支援を受けて、全力を尽くした。勝って川西市を変えたかった」
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兵庫県川西市長選に立候補し、落選確実を伝えられた元川西市議で新人の山下隆志氏(40)は同市けやき坂1の事務所に姿を見せ、肩を落としながらも支援者らに感謝の思いを伝えた。
立候補を表明したのは、告示の8日前だった。無投票になることを懸念し、土壇場で「自分が立つしかない」と決意した。敗因には「大きく出遅れ、準備が足りなかった。市議を1期目途中で辞職したので知名度が低く、存在感を示せなかった。無所属だったので、組織の後ろ盾もなく、難しい戦いだった」と無念さを語った。
選挙戦では、現市政が市の北部に注力していないと批判を繰り広げた。「市立川西病院の跡地に北部診療所を整備するという当初の計画を遂行しなかった。4年間、北部の経費を削減するような施策をした」。その上で、自身が地域医療を守ると訴え、空き家が増えるニュータウンを中心に子育て世代の流入を促し、税収を増やすと呼びかけたが、支持は広がらなかった。
「街頭演説をしていた時も多くの有権者に声をかけてもらった。市の再興を願う思いは今後も不変だ」(西尾和高)
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