3年ぶり勇壮エイサー「踊って心一つに」 尼崎・戸ノ内で「道ジュネー」、琉鼓会の若者ら息合わせ

2022/10/31 05:30

力強く太鼓を打ち鳴らす「琉鼓会」のメンバーら=尼崎市戸ノ内町6(撮影・斎藤雅志)

 沖縄の伝統芸能エイサーを踊りながら地域を練り歩く「道ジュネー」が30日、兵庫県尼崎市戸ノ内町であった。新型コロナウイルス禍で一昨年、昨年と中止され、3年ぶりの開催となった。秋空の下、色鮮やかな頭巾や打ち掛け姿の男女が太鼓の音色に合わせて「エイヤーサーサー」などと掛け声を上げ、心一つに踊った。(池田大介) 関連ニュース ここは異世界? 尼崎にいつ、なぜ閉鎖されたか分からない静寂の市場 兵庫 舞台はアマ!ドラマロケ地に尼崎人気が急上昇 「絵になる」街並み、人間臭さ 「あなブツ」など話題 尼崎は…「ダウンタウンが育った街」1人で訪ねた学生時代 「あなたのブツが、ここに」主演の仁村紗和


 同町にはたくさんの沖縄出身者が住んでおり、地元の若手らでつくる舞踊グループ「琉鼓会」が1993年から旧盆の時期に合わせて先祖供養のために続けている。
 午後2時ごろ、長さ約2・5メートルの旗を持った同会の比嘉純也さん(49)を先頭に、4歳児から40代の男女約35人が沖縄県人会兵庫県本部園田会館前を出発。軽トラックに積んだスピーカーから流れる音楽に合わせて太鼓をたたき、脚を高く上げるなどして息の合った動きを披露した。地域を巡りながら約2時間踊り、最後は観客も加わって盛り上げた。
 比嘉さんは「疫病退散の願いも込めて踊った。戸ノ内が元気になるきっかけになればいい」。沖縄県出身で町内の左官工長浜友和さん(45)も「太鼓のリズムに心を揺さぶられた。コロナ禍での重苦しい気持ちも吹き飛んだ」と笑顔を見せた。

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