尼崎に常設のスケボーパークを! NPO法人が簡易施設つくり無料開放、市民らにアンケート
2022/11/06 05:30
夕刻、簡易のスケートボード場で滑走を楽しむ人たち=尼崎市西長洲町1
兵庫尼崎市を拠点にスケートボードの普及活動をしているNPO法人「ASK(アスク)」が、常設の「スケートボードパーク」設置に向けた社会実験をしている。市の許可を得てベイコム総合体育館(同市西長洲町1)の近くに簡易のスケートボード場を設置。利用した愛好家や通行人にアンケートを実施し、開設する上で考慮すべき条件などを調べている。(斎藤雅志)
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スケートボードは東京五輪で正式種目となり、若者を中心に人気が高い。アスクには高校生や大学生ら計11人が所属し、体験会などを開いてスケートボードを通じて地域の活性化を目指している。公道や公園で滑走して危なかったり、人けが少ない夜間は騒音が問題になったりしている状況を憂慮し、専用の場所を設ける必要性を感じていた。
簡易スケートボード場は、プラスチック製の板を約200平方メートルに敷き詰め、技を繰り出すための「セクション」と呼ばれる障害物を置いた。11月18日まで午前9時~午後9時に無料で開放している。
利用者と周辺を訪れた人たちを対象にしたアンケートでは、設置に望ましい場所▽設置にあたり懸念する点▽スケートボードに対する印象▽設置への賛否-など10項目程度の内容を聞き取っている。
アスクは、アンケート結果などを参考にして市内でスケートボード場開設の可能性を検証する。吉金潤一郎代表(19)は「『やりたいのにできない』を解消して、子どもたちが夢をあきらめることがないようにしたい。大会も開催できるような施設になれば、まちの活性化にもつながると思う」と話した。