「まんまるケってぃ」毎月開催に 福祉事業所の出店イベント 偶数月に区役所でも
2022/08/15 17:07
東灘区役所の1階ロビーで開かれた8月の「まんまるケってぃ」=同区役所
神戸市東灘区内の福祉作業所が手作りの小物や菓子を販売するイベント「まんまるケッティ」が、隔月開催から毎月開催に切り替わった。会場は阪神御影駅前の商業施設「御影クラッセ」に加え、東灘区役所を追加。引き続き奇数月はクラッセで行い、これまで開催がなかった偶数月も、今夏から区役所1階ロビーで出店し始めた。
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まんまる-は、「うおざき障害者相談支援センター」(東灘区魚崎中町4)が事務局を務める「東灘区自立支援協議会しごと部会マーケットチーム」が主催する。前身は2010年に始まった「東灘手作りマーケット」で、15年度から現在の名称に変更。「まんまる笑顔」に、フィンランド語で市場を意味する「マルケッティ」を合わせた造語という。
クラッセでは2階エスカレーター付近にブースを並べ、同チームに加盟している15事業所の内、代表の2事業所が販売を担ってきた。ただ、代表事業所は希望制で一部に固定されがちだったため、本年度からは持ち回りの出店に切り替え、夏からは開催頻度も増やすことにした。
区役所での初回は8月3日に実施。1階ロビーで午前11時から、「ぽこぁぽこ」「御影倶楽部」「たんぽぽ」の三つの就労継続支援B型事業所が長机を並べ、のぼりを立てた。机の上には自分たちの農園で育てた野菜や手作りのシフォンケーキ、酒パックを原料に紙すきしたレターセットなど、特色のある商品がずらり。他の7事業所から寄せられたクッキーやポップコーンを集めた食品ブースと事業所の活動を周知する啓発コーナーも設けられた。
来庁者が帰り際に足を止めたり、休憩時間になると区役所の職員や幹部も買い物を楽しんだりして、午後2時には完売。会場に掲示されたポスターも作業所利用者が字を書くなど細部まで自前を徹底する。売り上げは利用者の工賃や各事業所の運営に充てられる。
「利用者さんが接客を経験したり、『私が作ったんです』とコミュニケーションを楽しんだりしながら、事業所の活動や特色をいろんな方に知ってもらえる貴重な機会」とは、うおざき障害者相談支援センターの吉山桂子相談支援機能強化専門員。「クラッセと区役所では訪れる人たちが異なるし、接点が広がる。より良い形に発展させていきたい」と話していた。
次回は年に2回、規模を拡大して開く「まんまるケってぃPlus(プラス)」。9月16日午前10時~午後4時、御影クラッセ前の「だんじり広場」で、およそ10事業所が出店する見込みという。同センターTEL078・451・3760(井上太郎)
→「東灘区のページ」(https://www.kobe-np.co.jp/news/higashinada/)
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