姫路

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 兵庫県姫路市を中心とした播磨地域の企業で人材不足が深刻化している。昨年以降、全国的に問題となっているが、同市周辺の有効求人倍率は全国や県平均を上回る高水準で推移。特に医療福祉やサービス業、卸売・小売業で顕著となっている。人員不足を理由に仕事を断らざるを得ないケースや、賃金の高騰などで収益が悪化する企業もあり、影響は新卒採用にも波及している。(末永陽子)

 昨年11月下旬、市内のホテルで企業説明会が開かれた。求職者を55歳以上とし、ハローワーク姫路などが初めて企画した。

 狙いは、高齢化の進展で増える中高年の求職者と、人材確保に悩む企業のマッチング。約40社と約180人が面談を重ねた。年齢を限定した説明会は県内でも珍しく、予想を超える盛況ぶりだった。

 姫路公共職業安定所によると、管内(安富町を除く姫路市、太子町、神崎郡3町)で、正社員にパートを含めた昨年11月の有効求人倍率は1・55倍。全国平均(季節調整値)の1・41や県平均(同)の1・18を上回った。

 同所は「姫路には全国展開している企業や大企業の拠点も多く、求人が求職を上回る傾向は以前から強い。さらに正社員では学生優位の売り手市場が続き、雇用のミスマッチが起きている」とみる。

 姫路市内の小売業はここ2~3年で、パートやアルバイトの賃金を最大1・5倍に引き上げた。それでも応募は増えず、ある企業の担当者は「これ以上高くすれば収益悪化につながる」と危惧する。

 姫路商工会議所(同市下寺町)が発表した昨年10~12月期の景況調査でも、従業員の過不足を示す指数はマイナス23。14年4~6月期に比べて9ポイントも下降した。

 特に建設業などで不足感が高まっており、市内の建設会社は「受注は好調だが、従業員不足で断った仕事もある」と明かす。

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 人材不足は新卒採用でも顕著に表れている。

 今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年10月1日時点)は、前年同期比4・7ポイント増の71・2%。1996年の調査開始以来、2番目の高水準となった。

 姫路経済研究所は昨年12月、人材採用に関する調査を実施。姫路商工会議所の会員企業約1300社から回答を得た=グラフ参照。

 「現在も採用活動を行っている」と31%の企業が回答。採用活動を行った事業所のうち半数が「採用できなかった」とした。いずれも昨年度の調査より約3ポイントずつ増えた。

 今月中旬に姫路市内で開かれた合同就職説明会には、大手メーカーや小売業など約20社がブースを構えた。

 採用予定人数に満たないため、参加した企業もあり、ある人事担当者は「内定辞退が多く、まだ予定数を確保できていない。こんなに苦戦するのは初めて」と漏らした。

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