姫路

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沿道を埋め尽くす観衆。声援やメッセ-ジでランナーを励ました=姫路市西夢前台2(撮影・山崎 竜)
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沿道を埋め尽くす観衆。声援やメッセ-ジでランナーを励ました=姫路市西夢前台2(撮影・山崎 竜)

 初のフルマラソンは過酷だったが、完走でき心底ほっとした。体はぼろぼろ。一夜が明け、筋肉痛で歩くのがつらいが、達成感はひとしおだ。

 沿道の応援は想像以上だった。出発してしばらくは姫路市街地を抜ける。沿道は市民らが埋め尽くし、大声援や太鼓などの音色に力が入る。応援がこんなに心地いいと感じたのは初めてだった。

 市北部の山間部に入ると、自宅前に出てきて両手で旗を振る子どもや高齢者の姿に、思わず頬が緩む。祭り屋台やシデ棒も見え、田園風景に突如現れたかかしの列には、ほっこりした。まさに市を挙げての応援だ。

 沿道の人々が掲げるプラカードも支えてくれた。「足が痛いのは気のせいや」「この後の一杯がうまい」。メッセージに叱咤(しった)され、ゴール手前の「おかえり」には涙が出そうになった。

 ランナーとの触れ合いも醍醐味(だいごみ)。変形ロボットのコスプレをした男性は肌の露出が一切なく、明らかに重そうだが「4時間台前半で完走したこともある」とさらり。ピコ太郎さんに扮(ふん)した男性や、プロ野球チームのユニホーム姿のランナーらが大会を彩った。

 走ったからこそ気付けた楽しさや人々の温かさ。体のきしみ以上に、得られたものは大きかった。(伊田雄馬)

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