姫路

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播磨灘産のシラスを使った丼=姫路市内
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播磨灘産のシラスを使った丼=姫路市内

 産地の差別化を図ろうと、地元の農産物や魚介類をブランド化する動きが、兵庫県の姫路や西播磨地域でも活発化している。豚肉「桃色吐息」をはじめ、最近は坊勢島の「華姫さわら」や「白鷺サーモン」、黒毛和種「姫路和牛」なども登場。農家らには「知名度や単価を上げて、生産力を高めたい」との狙いがある。イカナゴやシラスの特産化を目指す取り組みも出てきている。(末永陽子)

 1月下旬、姫路商工会議所(姫路市下寺町)でシラスやイカナゴのブランド化に向け情報交換会が開かれた。地元の漁師や加工業者に加え、東京・築地市場や名古屋、大阪、京都、神戸の市場関係者ら約50人がそろった。

 交換会は、加工業者らでつくる播磨水産工業組合の有志らが2005年に始めた。生産者や加工業者、流通関係者らが垣根を越えて、市場の状況や課題を話し合う。この日も、播磨灘産シラスの特徴やイカナゴの分布状況などを確認した。

 姫路市の天晴水産社長で、同組合の森一成会長は「特産化で付加価値が高まれば、観光客にPRできるし、結果的に漁師や加工業者を守ることにもつながる。長期的に取り組みたい」と話す。

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 県内には神戸ビーフなど多数のブランド牛がある。そんな“和牛王国”の中で、比較的新しいのが「姫路和牛」だ。

 姫路和牛流通推進協議会が10年、品質や養育環境など一定の要件をクリアした牛を「姫路和牛」と名付けた。昨年10月時点で、西播磨の指定農場11カ所で飼育されている。

 「霜降り」と呼ばれる細やかなサシや柔らかな食感が特徴。中でも、但馬牛を素牛(もとうし)とするものは「PREMIUM(プレミアム)姫路和牛」と呼ぶ。皮下脂肪が少なく、サシが繊細という。

 ブランド化で販路が広がり、市内では販売店や飲食店など約30店が扱う。神戸市内のホテルでは3月からのキャンペーンの食材に選ばれた。

 飼育農家の1人は「高い品質を保つため、生産者同士で情報交換している」と話す。

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 姫路市は野菜や花卉(かき)、加工品などの特産化に力を入れている。

 07年度には姫路産の農産物や加工品のブランド「姫そだち」を立ち上げた。県認証食品や伝統野菜などを「こだわり姫そだち」としてPRする。

 姫そだちは現在、約70品目まで拡大。市農政総務課は「ブランドマークを使うことで、消費者にPRできる」と認証の利点を話す。

 ただ、農産物ブランドは全国で乱立し、消費者に浸透しないまま、姿を消す商品も少なくないという。

 県内の「地魚フェア」などを開くイオングループ担当者は「全国区にするには、ユニークでインパクトがある商品名や明確な戦略が必要。地元で浸透し、一定のファンをつくることが成功につながる」と分析している。

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