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椎名麟三を語る会が刊行した市芸術文化賞受賞記念号の会誌
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椎名麟三を語る会が刊行した市芸術文化賞受賞記念号の会誌

 兵庫県姫路市出身の作家椎名麟三(1911~73年)を顕彰する「椎名麟三を語る会」(斉藤末弘会長)は、昨年の姫路市芸術文化賞受賞の記念号となる会誌「椎名麟三 自由の彼方(かなた)で」15号を刊行した。大学教授などの会員らが、母との関係や、平和、信仰、思想など幅広い視点で椎名について考察。妻に宛てた手紙や、親族が初めてつづったエッセーなど貴重な資料も収めた。

 同会は地元の文化人らが93年8月に設立。作品研究を続ける一方で、故郷・姫路に文学碑を建立するなど功績の発信にも力を注ぎ、2016年3月、市芸術文化賞を受賞した。

 今回の記念号では、斉藤会長ら9人が評論を執筆。父と離婚し、寂しさから複数の男性と関係を重ねた母への複雑な胸中や、平和への思い、ロシアの作家・ドストエフスキーと椎名作品との共通点、椎名の人間性に影響を与えた時代背景-などをひもといた。

 また、母と長女に宛てた13通の書簡を初めて印刷物として公開。姫路文学館の玉田克宏・学芸員が、書かれた当時の椎名の状況を踏まえ、手紙を書いた際の心境などに迫った。

 親族によるエッセーでは、長男の妻が初対面時の椎名の照れた様子などを回想。椎名の素顔を伝えている。

 同会の柳谷郁子・事務局長は「かつてない内容を盛り込み、読み応えのある会誌に仕上がった」と話した。

 税込み1080円。希望者は柳谷さんTEL079・246・0545

(宮本万里子)

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