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 天台宗のみで行われる密教の荒行「宇賀大弁財天修儀頓成」を、妙覚院(兵庫県姫路市書写)の中安剛円住職(56)が12日、書写山円教寺で達成した。1週間ほぼ眠らず、水と塩だけでお経を唱え続けた。「何度も眠りに落ちそうになったが、弁天様が支えてくれた」と憔悴した表情で語った。(木村信行)

 鎌倉時代の聖典に基づく荒行。同寺によると、達成した僧侶は過去に20人ほどという。

 昨年12月19日から108日間、身を清めた中安住職は今月6日朝、円教寺の法華堂にこもった。ろうそく4本と、手元を照らす電気スタンドがあるだけの暗闇で、一座(約1時間20分のお経)を7日間で100回繰り返した。

 合間に水と塩を少しだけなめ、体を横たえるのは1日に1時間ほど。ほかの僧侶が交代で付き添った。12日未明には水を飲んだ瞬間、発作が起き、呼吸ができなくなったという。

 通常なら非公開の荒行を公開した理由について同寺は「不安が多い世の中。平和を祈る僧侶の願いを社会に伝えたかった」と話した。

■「今は、オレンジジュースが飲みたい」

 中安剛円住職は、1週間の荒行を終えた直後、インタビューに応じた。内容は以下の通り。

 荒行を決意したのは、仏様に向き合い、ただひたすらに祈りをささげる行為が自分を光り輝かせるのではと思ったから。他者を輝かせるために、まず自分がやらねばと。

 荒行前と今で何が変わったかはまだ分からない。少し穏やかになった気がする。初日が一番つらく、「あと10分寝かして」と言ってしまった。3日目以降は何も考えず、脱力して唱え続けることができた。

 何度も眠りそうになったが、弁天様が支えてくれた。自分の力だけではできなかった。

 今は、オレンジジュースが飲みたいですね。

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