大正から昭和に作られた着物を小さく仕立て直して展示する「ミニ着物展」が、世界文化遺産・国宝姫路城の西御屋敷跡庭園・好古園(兵庫県姫路市本町)で開かれている。ツルや城、参勤交代の様子などを描いた約50点が並ぶ。10日まで。
市と市まちづくり振興機構が主催。作品は岸原万企味さん(63)が代表を務める「千姫ミニ着物グループ」のメンバー約30名が仕立て直した。タンスの肥やしになっている着物を、柄の大きさに合わせてカット。岸原さんは「インテリアとして着物の価値を復活させた」と話す。
5年ぶりの開催となった今回の展示は、酉年にちなんでツルやクジャク、タカなどの柄を多くそろえた。羽を大きく広げたツルの作品には「羽ばたく年になってほしいという願いを込めた」という。
同市書写から夫と訪れた女性(70)は「想像を超える壮大さがある。着物全体に広がる柄がきれい」と感動していた。
午前9時~午後6時(入園は午後5時半まで)。入園料は一般300円、高校生以下150円。同園TEL079・289・4120
(谷川直生)
