兵庫県姫路市のものづくり技術を知ってもらおうと、地元産の瓦を集めた「瓦展-地場産業の紹介」が、見野の郷交流館(姫路市四郷町見野)で開かれている。寺院などに使われる鬼瓦や、竜をかたどったいぶし瓦など約30点が並ぶ。11月12日まで。
地元企業の技を理解してもらう機会にと市が企画し、2回目。1922年創業の安川製瓦店(同市四郷町山脇)の製品に焦点を当てた。いぶし瓦は、鈍く光る銀色が特徴で、雨や雪による劣化に強いという。
険しい表情をした約50センチの鬼瓦や、細かなうろこを持つ竜、池から飛び出すコイをかたどった瓦などが目を引く。神社仏閣の屋根を彩る高さ2メートル超の露盤と擬宝珠もあり、来場者は瓦の迫力に圧倒されていた。
会場には、瓦の種類や魅力を伝えるパネルも設置。知人と訪れた女性(75)=同市四郷町本郷=は「近くにこんなすごい瓦を制作している店があるとは知らなかった」と驚いていた。(谷川直生)
