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新作の回想かるたと田中さん=姫路市豊沢町
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新作の回想かるたと田中さん=姫路市豊沢町

 昔の記憶を呼び起こすことで認知症を予防する「回想かるた」を考案した認知症予防教室代表の田中孝史さん(71)=兵庫県姫路市白浜町寺家=が、10年ぶりに新作かるたをつくった。今回は発想を大きく転換し、認知症の兆候が出やすい「短期記憶」と、比較的頭に残りやすい「長期記憶」を交互に試すカードゲームに仕上げた。「笑いながら、脳を刺激できる」と、老人施設などでの活用に期待する。

 田中さんは2000年、認知症の予防活動をする「一輪会」を始めた。会社員時代から地域で民生委員をしており、認知症の独居老人が増えていると感じたのがきっかけだった。

 現在、会員は16人。地域の巡回や講演などの啓発活動を続ける。

 回想かるたの1作目を作ったのは06年だ。写真が趣味で、手回し洗濯機や湯たんぽなど昭和20~30年代の風物の写真を撮りためていた。お年寄りに見せると、写真をきっかけに昔話に花が咲いた。

 「せんたく機 ハンドルまわし 手伝う子」など、オリジナルの言葉を添えたかるたを作製。新聞やテレビで紹介され、全国の施設から注文が相次いだ。

 今回は「続編を」という要望に応え、遊び方を一新した。

 ゲームは10~20人の大人数で楽しめる。「□」「○」「△」の形状と、色を複雑に組み合わせた88枚のカードがあり、読み手が「黄色の□(四角)と赤の△(三角)」などと読み上げると、参加者は机に並べたカードから一致するものを探す。「短期記憶」を鍛えるのが狙いだ。

 当たったカードをめくると「子どもの頃、家庭でお手伝いした思い出は」「駄菓子屋で好きだったお菓子は」などと書いてあり、参加者が順番に思い出を披露し合う。「長期記憶」を呼び起こし、会話を楽しむきっかけができる仕掛けだ。

 田中さんが市内の施設で試作品を高齢者に体験してもらうと、「井戸の水くみの手伝いは大変やった」「まだ勉強の方がましやった」と、笑い声が絶えなかったそうだ。

 田中さんは「自信作ができた。多くの施設で利用してほしい」と話す。

 2千セットを用意。1セット1500円(税込み、送料別)。(木村信行)

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