姫路

  • 印刷
「街道がゆく」の舞台を示した日本地図=姫路市山野井町、姫路文学館
拡大
「街道がゆく」の舞台を示した日本地図=姫路市山野井町、姫路文学館
司馬遼太郎さん
拡大
司馬遼太郎さん

 兵庫県姫路ゆかりの作家・司馬遼太郎さん(1923~96年)が作品に込めた「21世紀へのメッセージ」を伝える特別展(神戸新聞社など後援)が、同市山野井町の姫路文学館で開かれている。昨年の没後20年に合わせた巡回展。会場を「未来の街角」に見立て、司馬さんの壮大な歴史観と人の生き方を見つめ続けた仕事ぶりを、約250点の自筆原稿や遺品などで紹介している。

 司馬さんは大阪市生まれ。産経新聞記者時代の60年に「梟の城」で直木賞を受賞した。「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など人気作品は多く、現在も国民的作家として親しまれている。

 祖父の代まで姫路に暮らすなど播磨とのゆかりは深い。代表作「播磨灘物語」では、戦国武将・黒田官兵衛の活躍を描き、同文学館には司馬さんを顕彰する記念室もある。

 特別展は3部構成。1部は「16世紀の街角」、2部は「19世紀の街角」とそれぞれ題し、戦国の動乱期と幕末から明治への変化の激しい時代を舞台にした作品を中心に、一部分を抜粋したパネルなどを集めた。

 3部の「21世紀の街角」は、司馬さんが小学校の国語の教科書向けに書き下ろした随筆「二十一世紀に生きる君たちへ」がメイン。

 私がもっていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。未来というものである

 君たちはつねに晴れ上がった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない

 赤や青のペンで何カ所にも書き込み、推敲の跡が残る全10枚の生原稿を公開。司馬さんの「声」を間近に感じることができる。

 ほかに、複数の執筆を同時進行でこなした状況や、紀行文学「街道をゆく」で各地を巡った足跡が一目で分かる巨大な年表、地図を展示。記者時代に記者クラブで愛用した椅子や、作家デビュー時に原稿を書いた机、自筆画など珍しい品々も並ぶ。

 同文学館の玉田克宏・学芸課長(58)は「若い人に司馬さんのメッセージを感じに来てほしい」と話す。

 11月11日、12月9日午後1時半から、玉田課長による展示解説がある。

 12月10日まで。一般700円、高校・大学生400円。小中学生200円。午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜と11月24日は休み。同文学館TEL079・293・8228

(宮本万里子)

姫路の最新
もっと見る

天気(11月20日)

  • 11℃
  • ---℃
  • 20%

  • 11℃
  • ---℃
  • 70%

  • 11℃
  • ---℃
  • 30%

  • 11℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ