兵庫県神河町に16日、オープンしたスキー場「峰山高原リゾート ホワイトピーク」(同町上小田)。充実したレンタルコーナーやキッズパークを備え、気軽に楽しめるスキー場としてPRしている。阪神間から車で約1時間半という立地もあり、関西を中心に各地から家族連れやスキー愛好者が集まった。
明石市内から車で来た会社員(47)は、高速道路を一部使って1時間半で着いたといい「近くに滑る環境ができてうれしい。ぴかぴかのリフトも気持ちいい」と笑顔で話していた。
同スキー場は最新の人工降雪機を設置しており、雪質にもこだわる。同町ボード・スキー協会の渡辺文明さんは「人工雪の粒子が細かく、板への抵抗が少ないので滑りやすい」と分析。「家族向けコースの上部はやや斜度があり、下部はなだらか。初心者でも恐怖心なく滑り降りられる」と話す。
スキー場には関西最大級という約7500平方メートルのキッズパークもある。そり遊びをしていた宍粟市山崎町の男児(8)は「シューッと気持ちよく滑ることができて楽しい。また来てみたい」。パーク内では、多くの子どもたちが雪だるまを作り、雪合戦を楽しんでいた。
レンタルコーナーでは、肌に触れる帽子やグローブ、ゴーグルなどの小物は扱わないが、真新しいスキー道具やウエアを借りられる。山名宗悟町長はスーツ姿で来場し、センターハウスでレンタルを利用。「15分程度で準備が整い、気軽にスキーを楽しめる。スキー場をはじめ、皆さんに町全体を楽しんでもらえたら」とPRしていた。
地元からの期待も高まっている。近くに住む会社員(41)は完成したスキー場を見学に来たといい「冬ににぎわいが生まれ、地域の活性化につながってほしい」と力を込めた。(三宅晃貴)
