姫路

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日中戦争で戦死した兵士の遺族への弔辞
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日中戦争で戦死した兵士の遺族への弔辞
日独伊三国同盟を記念したバッジ
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日独伊三国同盟を記念したバッジ
日常会話を中国語訳した冊子
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日常会話を中国語訳した冊子
軍刀の柄と手入れする道具箱
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軍刀の柄と手入れする道具箱

 姫路市平和資料館(兵庫県姫路市西延末)に市民らから寄せられた戦争関連の遺品が、2017年度は48件に上り、前年度の3倍近いペースになっている。市内などの14人が、遺族に送られた弔辞や兵隊に配られた冊子など約200点を寄贈。梶原久義副館長は「戦後72年。戦争の記憶が薄れて子や孫に遺品を託すのが難しくなり、公的施設に保管を依頼する人が増えている」とみている。(木村信行)

 同館は、1945年の姫路大空襲で多くの犠牲者を出した経験を踏まえ、惨禍を伝えようと、戦後から半世紀の翌年(96年)に開館。市民から戦争に関する資料を募っている。

 資料の収集は市内外を問わない。従軍日誌や軍服、空襲で焼けた家財、アルバムなど幅広く、「入隊時」「除隊時」「外地生活」「内地生活」などに分類。現在8157点を保管し、収蔵品展を毎年開いている。

 本年度は11月までに14人から48件、200点近い寄贈があった。昨年度は同時期で12件にとどまり、戦後60年や70年の節目以外は減少傾向という。

 三重県や滋賀県の女性からは「近くに受け入れてくれる施設がない」と、合わせて車2台分の遺品が届いた。「家を解体するが、このままでは全て処分される」と、段ボール数箱分を届ける人もいた。同館で精査し、軍服など既にあるものは返却したという。

 寄贈品には日独伊三国同盟(1940年)を記念した菓子メーカーのおまけのバッジも。裏には「日独伊ナカヨシ」と書いてある。

 日中戦争で身内が戦死した遺族からは、当時の県知事名が入った弔辞が寄せられた。上質の和紙に「聖戦半ニシテ殉セラル悲憤」「男子ノ本懐」とあった。

 満州(中国東北部)に出兵した兵隊に配られたとみられる小冊子「日満支語早わかり 大陸風俗写真帳」には、日常会話の中国語訳が「あいさつ」「買い物」「命令」などの項目に分類。「苦力を10人雇ってこい」「早く歩け」「日本は世界で一番強い」などの“例文”が示されていた。

 梶原副館長は「初めて見る資料も多く、戦争の歴史を伝える教材として貴重。保管に迷っている人は相談してほしい」と話す。

 本年度に寄贈された遺品を展示する収蔵品展は、1月13日~4月15日に開かれる。同館TEL079・291・2525

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