姫路

  • 印刷
コーヒー教室でプロの技を披露する浜本卓弥さん(左端)=姫路市二階町
拡大
コーヒー教室でプロの技を披露する浜本卓弥さん(左端)=姫路市二階町
中心から円を描くように湯を注ぐ。ペーパーにかからないように注意
拡大
中心から円を描くように湯を注ぐ。ペーパーにかからないように注意

 兵庫県姫路市二階町の喫茶店「はまもとコーヒー」が18年前から開くコーヒー教室の受講者が今月、延べ2千人を超えた。湯の注ぎ方で変化する味わいを知ってもらおうと、同店代表の浜本卓弥さん(56)が始めた。プロの技術を習得しようとするリピーターや、過去には同業者も学びに訪れたといい、浜本さんは「味に正解はない。好みの味を探す楽しさを伝え続けたい」と話す。(金 旻革)

 同店は1975年に開業。浜本さんの父親が八百屋から転身し、会社員だった浜本さんは88年に店を引き継いだ。2006年には全日本コーヒー商工組合連合会が認定する「コーヒーインストラクター2級」を取得した。

 コーヒー教室は00年5月から始め、月に1回程度開いてきた。きっかけは、小中学校のPTAが保護者向けに開く教室で行った出前の講義だった。

 コーヒー豆の保存に湿度や直射日光は大敵だが、受講者は意外そうに驚き、「自宅では店のようなおいしい味にならない」と疑問の声もあったという。浜本さんは「当たり前だったコーヒーの知識は一般的ではなかった」と振り返る。

 教室では、コーヒーを入れる際の適切な温度や量を説明。湯を注ぎコーヒー豆を蒸らす段階で、おおよその味が決まることなど、重要なポイントを分かりやすく教えている。

 一度に10人程度を受け入れ、昨年12月までに延べ1992人が受講。今月24日の教室では11人が実習に臨み、それぞれが入れたコーヒーを飲み比べ、味の違いを確かめた。

 3回目の参加だった女性(60)は「一度では覚えきれなくて何度も来ている。ブラックが苦手だった友人も、教わった入れ方を試すと飲めるようになり驚いた」と話していた。

 浜本さんは「味の違いを表現するテイスティングの指導も検討している。コーヒー本来の味わいを広めていきたい」と意気込む。

   ◇   ◇   ◇

■手軽においしいコーヒーを入れるこつって? 「はまもとコーヒー」代表の浜本卓弥さんに尋ねた。

 -湯は熱い方がいいのか。

 「沸騰した湯では苦みや渋みが強くなる。85~90度が適温。でも測るのは手間がかかるので、沸騰させた後、ポットなどに移して少し待てば90度程度になる。温度はとても重要」

 -ペーパーフィルターで抽出する場合はどうする。

 「ペーパーは漂白加工されたものもある。豆を投入する前にまず湯通しをしてほしい。そのまま入れ始めると、豆のエキスをペーパーが吸い取ってしまうから」

 -湯はどんな風にかければいいのか。

 「1回目が肝心。まず中心に少しずつ、ゆっくり入れる。全体に行き渡ったら落ちきるのを待つ。2回目以降も同じように中心から。白い泡が出てくるが、この正体はあく。最後まで抽出するとコーヒーに混ざるので、目安の分量を入れたら抽出を終えてほしい」

   ◇   ◇   ◇

■コーヒー消費量は増加傾向 健康効果で関心高まり

 国内のコーヒー消費量は近年、増加傾向にある。

 全日本コーヒー協会(東京都)によると、2016年の消費量は47万2535トンと過去最高を更新。20年前と比べて約25%増えた。

 背景にはコーヒーに含まれるカフェインの健康効果もあるとみられる。国立がん研究センターは3年前、一日当たり3~4杯飲む人は飲まない人に比べ、心臓や脳血管、呼吸器の病気で死亡する可能性が4割ほど減るとの研究結果を公表。脳腫瘍の発症リスクの低減にも効果が期待されており、同協会は「中高年を中心に関心が高まっている」とみている。

 コンビニの「入れたてコーヒー」の台頭も影響しているという。手ごろな価格で本格的な味わいが受けているといい、「コーヒーのおいしさを初めて知ったという声も多い」(同協会)。

 ただ、増加傾向の見通しはそれほど明るくはない。まだ集計ができていない17年は厳しいという。

 同協会が要因の一つに挙げるのは昨秋の衆議院選挙。選挙事務所などで有権者にコーヒーを提供すると公職選挙法違反になるため、消費が減ったとみる。同年1~11月は前年同期比で約5千トン少なくなっている。

姫路の最新
もっと見る

天気(8月17日)

  • 31℃
  • ---℃
  • 0%

  • 28℃
  • ---℃
  • 10%

  • 31℃
  • ---℃
  • 10%

  • 32℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ